今回は、佐藤多佳子の作品を読む順番について紹介致します。
東京生まれ。1989年「サマータイム」で月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で産経児童出版文化賞と日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を、『一瞬の風になれ』で本屋大賞と吉川英治文学新人賞を、『聖夜』で小学館児童出版文化賞を受賞。『しゃべれどもしゃべれども』は「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」の第一位に輝き、映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用:「BOOK著者紹介情報」
本題へ入る前に、わからない読書用語にご活用下さい。
- アンソロジー…違った作者による詩文などの作品を集めたもの、または、同一作家による作品集
- エッセイ…自由な形式で持論を述べた散文(≓随筆、随想)
- 編纂…書物の内容をまとめること
それではみていきましょう。
【佐藤多佳子×読む順番】小説を全作品まとめました

【佐藤多佳子×読む順番】小説のまとめ
- 【1990年】サマータイム 四季のピアニストたち(上)
- 【1990年】九月の雨 四季のピアニストたち(下)
- 【2003年】サマータイム
- 【1991年】おかわりいらない?
- 【1991年】レモンねんど
- 【1992年】ごきげんな裏階段
- 【1993年】ハンサム・ガール
- 【1993年】スローモーション
- 【1993年】黄色い目の魚
- 【1997年】しゃべれどもしゃべれども
- 【1997年】イグアナくんのおじゃまな毎日
- 【2000年】神様がくれた指
- 【2002年】黄色い目の魚
- 【2006年】一瞬の風になれ(第1部、第2部、第3部)
- 【2008年】夏から夏へ
- 【2010年】第二音楽室―School and Music
- 【2016年】明るい夜に出かけて
サマータイム 四季のピアニストたち(上)
九月の雨 四季のピアニストたち(下)
サマータイム
【サマータイム 四季のピアニストたち(上)】+【九月の雨 四季のピアニストたち(下)】を合わせて文庫化。
佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。
引用:「BOOK」データベース
おかわりいらない?
たべものにすききらいだらけのかすみは、おばあちゃんのつくるごはんが、たべられない。ところが、赤いおざぶとんにすわると…。小学1年生から。
引用:「BOOK」データベース
レモンねんど
レモンのかおりがつんつんする、ふしぎなレモンねんど。カワルくんの手で、つぎつぎといろいろなどうぶつにかえられていく。レモンねんどがまきおこす、おもいがけない大そうどうをいきいきと描く。
引用:「BOOK」データベース
ごきげんな裏階段
築三十年の「みつばコーポラス」の裏階段は、さびれてボロきたないけど、とびっきりの場所。学も一樹もナナも、そこで、ちょっとふしぎでちょっとこまった生き物たちと遭遇する。謎めいた味わいの三つのお話を収録。
引用:「BOOK」データベース
ハンサム・ガール
わたし柳二葉、少年野球チームアリゲーターズのサウスポー。ウチはえらくヘンテコリンな家族なの。パパは元プロ野球選手。でも今は掃除、洗濯、料理…なんでもこなす専業主夫。ママは大阪で単身赴任。バシバシ仕事しちゃうキャリアウーマン。晶子おネエはBFの直人くんに夢中だけど、わたしが今いちばん好きなのは、なんてったって野球だな。産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞受賞。小学校高学年・中学向き。
引用:「Oricon」データベース
スローモーション
柿本千佐、女子高の1年生。22歳のニイちゃんは元不良で無職、父さんは小学校教師でクソ真面目人間、母さんはお見合いでバツイチ堅物男と結婚した専業主婦。父さんはあたしに、修道女みたいなタイプを望んでいる。最近、いつも動作がスローな同級生・及川周子が気になってしかたがない―。『一瞬の風になれ』などで話題の著者による、ちょっと痛くて切ない少女たちの物語。
引用:「BOOK」データベース
黄色い目の魚
短編「黄色い目の魚」のみ収録。
しゃべれどもしゃべれども
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで…胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。
引用:「BOOK」データベース
イグアナくんのおじゃまな毎日
樹里が誕生日プレゼントにもらったのは、“生きている恐竜”イグアナ。草食で、攻撃性がなくて、おとなしい、鳴かない、におわない、人によくなれる、人気のペットだそうな。でも、世話がたいへん。南の国の生き物だから、二十五度以上四十度以下の温度で飼わねばならず、成長すると、二メートルの大トカゲになるという…。産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞にかがやいた佐藤多佳子の傑作がついに軽装版化。
引用:「BOOK」データベース
神様がくれた指
出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は。
引用:「BOOK」データベース
黄色い目の魚
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
引用:「BOOK」データベース
一瞬の風になれ(第1部、第2部、第3部)
春野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。
引用:「BOOK」データベース
オフ・シーズン。強豪校・鷲谷との合宿が始まる。この合宿が終われば、二年生になる。新入生も入ってくる。そして、新しいチームで、新しいヨンケイを走る!「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」。まずは南関東へ―。新二との連の第二シーズンが始まる。吉川英治文学新人賞、本屋大賞ダブル受賞。
引用:「BOOK」データベース
いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新人生も加わった。部長として短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしよう―。白熱の完結編。
引用:「BOOK」データベース
夏から夏へ
速く走るだけでは世界を相手に戦えない。リレーでは、速く確実なバトンつなぎも重要だ。2007年世界陸上大阪大会でアジア新記録を樹立。08年北京五輪のメダルにすべてを賭ける日本代表チームに密着した、著者初のノンフィクション。酷暑のスタジアム、選手達の故郷、沖縄合宿へと取材は続く。大阪と北京、2つの夏の感動がよみがえる!2大会のアンカー走者・朝原宣治との文庫オリジナル対談つき。
引用:「BOOK」データベース
第二音楽室―School and Music
学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一弾は、校舎屋上の音楽室に集う鼓笛隊おちこぼれ組を描いた表題作をはじめ、少女が語り手の四編を収録。嫉妬や憧れ、恋以前の淡い感情、思春期のままならぬ想いが柔らかな旋律と重なり、あたたかく広がってゆく。
引用:「BOOK」データベース
明るい夜に出かけて
富山は、ある事件がもとで心を閉ざし、大学を休学して海の側の街でコンビニバイトをしながら一人暮らしを始めた。バイトリーダーでネットの「歌い手」の鹿沢、同じラジオ好きの風変りな少女佐古田、ワケありの旧友永川と交流するうちに、色を失った世界が蘇っていく。実在の深夜ラジオ番組を織り込み、夜の中で彷徨う若者たちの孤独と繋がりを暖かく描いた青春小説の傑作。山本周五郎賞受賞作。
引用:「BOOK」データベース