今回は、横山秀夫の本について読む順番を紹介致します。
1957(昭和32)年、東京生れ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒。上毛新聞社での12年間の記者生活を経て、作家として独立。’91(平成3)年、『ルパンの消息』がサントリーミステリー大賞佳作に選出される。’98年「陰の季節」で松本清張賞を受賞する。2000年、「動機」で日本推理作家協会賞を受賞。現在、最も注目されるミステリ作家のひとりである。
引用:「BOOK著者紹介情報」
本題へ入る前に、わからない読書用語にご活用下さい。
- アンソロジー…違った作者による詩文などの作品を集めたもの、または、同一作家による作品集
- エッセイ…自由な形式で持論を述べた散文(≓随筆、随想)
- 編纂…書物の内容をまとめること
それではみていきましょう。
【横山秀夫×読む順番】小説を全作品まとめました
【横山秀夫×読む順番】小説のまとめ
- 【1995年】平和の芽-語りつぐ原爆・沼田鈴子ものがたり
- 【1996年】出口のない海-人間魚雷回天特攻作戦の悲劇→改題・全面改稿【2004年】出口のない海
- 【2002年】深追い
- 【2003年】真相
- 【2003年】クライマーズ・ハイ
- 【2003年】影踏み
- 【2004年】看守眼
- 【2005年】ルパンの消息
- 【2005年】震度0
- 【2019年】ノースライト
平和の芽-語りつぐ原爆・沼田鈴子ものがたり
22歳の鈴子は、花嫁になるはずだった8月に被爆し、片足をうしなった。そして、婚約者の戦死…。戦後はさまざまな差別にもあい、すさんだ日々をおくったが、おなじ場所で被爆したアオギリの木が青々と芽をふいたのを見て、立ちなおる。そして、戦後50年を経たいま、広島平和記念公園に移植されたこの木の前で、修学旅行の学生たちに原爆のおそろしさをつたえるとともに、勇気と希望をあたえている。沼田鈴子が原爆の非劇をのりこえ、勇気と希望をとりもどすまでの感動の実話。
引用:「BOOK」データベース
出口のない海-人間魚雷回天特攻作戦の悲劇→改題・全面改稿:出口のない海
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは―。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
引用:「BOOK」データベース
深追い
不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集―。
引用:「BOOK」データベース
真相
犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
引用:「BOOK」データベース
クライマーズ・ハイ
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。
引用:「BOOK」データベース
影踏み
深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)
引用:「BOOK」データベース
看守眼
刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。県知事の知恵袋を自任する秘書。あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。
引用:「BOOK」データベース
ルパンの消息
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。
引用:「BOOK」データベース
震度0
阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。
引用:「BOOK」データベース
ノースライト
一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。このY邸でいったい何が起きたのか?
引用:「BOOK」データベース